白昼夢
お休みに入ると私は途端に本来の姿である夜型人間に戻る。本日は午前二時に起床し一人真夜中に活動していた。 先日の学祭の友達と次の約束メールを交わしつつゲームをしていると、時刻はもうすでに午前九時をまわっていた。まだ起きてから七時間しか経っていないが、日の光が苦手な私はのそのそとベッドに入り夢の中へと落ちていった。 数時間後。 目覚めた私を襲ったのは激しい嘔吐感。目の前ぐるぐるまわって胃も冷たいし、冷や汗が出るくせに真夏の如く熱い。二日酔いと風邪と船酔いがいっぺんにやってきたような凄まじい気持ち悪さだった。 『ふ、風呂…。お風呂に入らねば…』 しかし何故か頭の中は風呂に入ることばかりで。そのまま寝てればいいのに壁に手をやりながら部屋を出た。 そこで意識は途切れた。 気がつくと私はキッチンの床に仰向けになって倒れていた。いや、倒れたというより寝ていた、という表現の方が正しいかもしれない。身体は真っ直ぐだったし。急に気を失ったにしては姿勢がすごく良かったのだ。
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