捕獲後公開死刑。
今日はお昼からバイト。くどいようだが私は受験生。減らしてもらっているはずなのに今日で三日連続出勤だ。おかしい。 いつのまにか今年のケーキ売りの少女(イブの日に店頭でサンタの格好する役。五時間ケーキを売り続けるという過酷な役だ)が私に決定し、誰も反対しなかったこと(むしろ見たいと言われた)を疑問に思いつつ、私は夕食の買い出しに行こうと店を出た。と。 「おつかれ〜」 前方から声が。見るとそこには兄貴のお友達である店の常連さんが。そういえばさっき店に居た気がする。 「あ、お疲れ様です〜」 親しいわけでもないので、私はそうにこやかに告げ、スーパーへの道へと歩を進めようとした。カゴメのリゾットを買わねば。 が。 「よし、じゃあ帰ろうぜ」 差し出されるメット。もうスタンバってるその人。寒さに凍える私。 「……はい」 三秒後、閑静な住宅街に悲鳴が木霊した。
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