目覚めよ、そう私に囁く声が


聞こえた気がして起きたら午後四時過ぎだった。死にたい。

真夜中に鳴り響く鐘の音

深夜にゲームをやっていると、何か後方でガサガサと僅かに音が聞こえてきた。虫かしらん、と振り向いて見ると…


ガサガサ


ゲジゲジ様ご登場


ヒィっと立ち上がり、ティッシュを何枚も重ねて捕獲を試みるが、ゲジゲジ様は素早くその手から逃れ、ソファの下に消えていった。

嫌だ…ゲジゲジなんて嫌いだ。全身サブイボだらけになったが、なんとかゲームを進めたかったので立ち上がったままソファ付近に注意しながらピコピコやっている。はぁ…だから梅雨はきらいなんだ…。

しばらくゲームをやっているとそんなゲジゲジ様のことも段々忘れかけてきた。ソファをちらちら見るが、ゲジゲジ様は一向に姿を現さない。ふぅ、諦めて帰ったのかしら。よかったよか……ん?なんか手に違和感が…


ゲジゲジ様再登場


なんと。ゲジゲジ様は私の目を盗んで裾の長いジーパンを登って私の太ももあたりまで登ってきていたのだ。そのウネウネした姿が『よくも俺を殺そうとしてくれたな』と呪っているかのようだ。



『ぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!』



ぶんっとゲジゲジ様を床に叩きつけ、震える足でなんとかマイルームに逃げ込んだ。死んではいないハズなので、彼はきっと今もこの家のどこかに隠れていることだろう。私を狙って。


ゲジゲジ…怖いよ…怖いよぉ…(がたがた)