そんな素質は僕にはない。
バイト先に行った後一緒に職場に行った元・同僚のお宮と近くのサイゼリアでお茶したのだが、そこで出た話題で私は彼女曰く相当の悪女だということが判明した(ぇ
男の接し方をどう変えようか悩んでいる、みたいなことを言い、日頃どのようなことをしているのかかいつまんで話してみたのだが、お宮は深いため息と共にこう吐いたのだ。
「あんたがモテる理由がわかったわ。あんた、天性の悪女だわ」
なぬ?
「え…天性の悪女って意味がわからないんだけど;」
「あんたねぇ、男でも関係なく身体に触れるし、好きでもないのに誘われたら二人っきりでもホイホイと寄っていくでしょ?」
「うん…まぁ、奢りとかなら別にいっか、と…」
だって奢りなら儲けものじゃん、と至極当然そうに言う。
が。
「このおバカ!!(←と、私の後頭部にチョップ)」
「痛っ!なんなんだ、一体!」
いきなり殴られ怒る私。だが何故かお宮の方が鼻息が荒く更に言葉を続ける。
「あんたバカじゃないのっ?!男はねぇ、そんな態度取られたら『俺の事好きなんじゃね?』とか思って、それで相手に好意を抱いちゃったりするのよっ?」
「え…そんな単純な奴ばっかやないだろ;」
「それが間違いよ!いーい?あんた、男を男として見てないでしょう?だから普通に触れられるし接せられる。けど男からしたらどーよ?あんたは女であり恋愛の対象なんだから、くっつかられて甘えてこられたらそういう目で見ちゃうの!例えあんたにその気が全くなくても!」
「………」
「その上あんたは警戒心がなさすぎる!男だからって身構えないで自然体でいるから男は変な誤解をしてあんたに惚れちゃうの。しかもあんたは鈍いから、そんな男の下心に気付いてないで男と二人で遊んだりして、余計に相手に『俺に気があるから二人で遊ぶのか?』とか思わせるんだよっ!」
「…で、でもそんなの友達の範囲じゃ…」
「おだまり!」
「ひぃっ」
「それで?散々遊び代奢ってもらって何かプレゼント貰ったりして相手に気持たせて?いざコクってみたら『ごめんなさい』でしょ?しかもそれを悪いと思っていないどころか、それが男を惑わせていると自覚しないでやるあんたは、立派な天性の悪女よ!!」
と、叱られた(長いよ)
別に…男と遊ぶのは友達の範囲だと思うんだけど。奢ってもらうのも何か貰うのも、別に悪いことではないし得するからしてるだけだし。それで相手がこっちに好意を持っていようがあんまり関係ないじゃん。
と言ったら『男を弄ぶな!』とまた叱られたし;
曰く、私の言動は男から見たら『こいつ俺に気があるな』と思わせるに充分なものであり、それをそうと感じず無自覚に誰にでもやってのけ、(くれると言うから)物を貰って奢ってもらった挙句、コクったら振りまくるというのは男を弄ぶ以外の何物でもない、らしい。なんか相手をその気にさせておきながら、いざとなったら捨てる、みたいな。そう書くと『ああ、悪女だな』と思うけど、自分がそうだとは思えない。私が悪女?フフン、みたいな。
「だからあんたはタチが悪いんだよ。本人に自覚がないから周りもどうこうできないし、騙される男も後を絶たない。その気がないなら男に近寄るのやめなさい」
とまで言われたので、『私はブタくん以外興味ないw』と冗談で言ったら『じゃあもう男に触れるな!近付くな!話すな!!男が可哀相だ!!!』とまで言われた;ショック;
"私の行動で勝手に誤解して勝手に惚れる男が悪い"とかちょっと思ってたけど(ぇ 、やっぱ私が悪いのかなぁ;男には男への接し方をしろ、と言われたけど、一体どうしたらいいのやら;